
闘魂
◆基本方針
・常に笠岡青年会議所の代表たれ
・魅せろ存在、掴め信頼
・笑顔あふれるまちづくり事業の実施
はじめに
皆様は、ご自身の生まれ育った故郷に、どのような想いをお持ちでしょうか。私は岡山県笠岡市の神島という地域で育ちました。同級生は20名余りと人口の少ない地域でしたが、海と山に囲まれたその土地には、四季折々の風景と、温かな人の営みがありました。家を出れば、瀬戸内の穏やかな海がきらきらと輝き、畑のあぜ道では季節の風が吹き抜けていく。すれ違う近所の方々が「どこ行きょん?」と気さくに声をかけてくれる日常。気づけば、そのやりとりの一つひとつが、まるで地域全体が一つの家族のように温かい場所でした。秋になると、豊漁や豊作を祈願する祭があり「千歳楽(せんだいりょく)」と呼ばれる太鼓台が七つの地区から神社へ集結します。神社では各地区の若衆たちが力強く千歳楽を担ぎ上げ、子ども達がその周りで歌を響かせます。担ぐ人も歌う人も、それらを見る人も全員楽しそうで、その光景は子どもの頃の私にとって世界で一番胸の熱くなるお祭りでした。太鼓の音に胸を震わせ、大人たちの背中に憧れを抱きながら、この地域で生きていることを強く実感していたのです。しかし、そんな思い出が詰まった私たちの故郷は、存続が危ぶまれています。私たちが暮らす笠岡市は2014年に消滅可能性都市に指定され、2017年に人口が5万人を下回り現在は約4万3千人となっています。このままでは故郷の灯が消えてしまうかもしれない。そんな危機感を抱かざるを得ません。けれど私は思うのです。私たちが育ってきたこのまちには、誰かの魂に炎を灯す力が確かにあると。このような状況を変えていくためには、まず私たち一人ひとりが故郷に対し自分に何ができるかを考え、熱い魂を燃やし、闘い抜くことが大切です。自分・組織・地域に対し真摯に、そして全力で活動すること。日頃の活動を積極的に外部へ発信し、地域における笠岡青年会議所の存在感と信頼の向上につなげること。そして何より、人々のつながりや温かさ、そして故郷への想いを次の世代へと引き継いでいくことが、いま私たちに求められているのではないでしょうか。
常に笠岡青年会議所の代表たれ
近年、笠岡青年会議所は県内各地の青年会議所から「とても雰囲気が良い。」「さすが笠岡だ。」と高く評価される機会が増えています。この評価は、68年にわたる歴史の中で諸先輩方が築き上げた確固たる基盤と、その基盤を支えとし現役会員一人ひとりが真摯に活動を積み重ねてきた努力の賜物です。しかし、私たちは現状に満足することなく、組織としての更なる高みを目指さなければなりません。その鍵となるのは、個人単位であるJayceeとしての自覚、そしてそれに伴う振舞・行動です。笠岡青年会議所に所属するJaycee全員が、やる時は全力で取り組み、楽しむ時は全力で楽しむ――そのような姿勢で一人ひとりが活動することにより組織全体の力となり、活動の先にある運動にもつながります。日頃の振舞や行動、活動の中で改善できる点は積極的に改善し、全ての活動に全力で取り組むことで、私たちは内部の結束力を高めるだけでなく、多方面から機動力のある組織としてさらに高い評価を得ることができます。
魅せろ存在、掴め信頼
青年会議所は「修練」「奉仕」「友情」を信条に「明るい豊かな社会の実現」を理想として活動・運動を展開する団体です。私たちにとって「修練」とは、活動・運動を通して自らを厳しい環境に置くことで課されるトレーニングを指し、「奉仕」とは、そのトレーニングで培った知識・経験を地域社会に活かすサービスを指します。そして「友情」は、こうしたトレーニングやサービスを支えるフレンドシップを意味し、トレーニングを通じてお互いを高める上でも重要です。この3つをバランスよく積み重ねることが、リーダーシップを育み、社会により良い変化をもたらすという私たちの使命につながります。この取り組みを地域に伝え共感を得ることでブランドプレゼンスを深め、存在感と信頼を築きながら未来を共に創るパートナーとしての地位を確立してまいります。
笑顔あふれるまちづくり事業の実施
当青年会議所では、これまで「スポーツフェスティバルinKASAOKA」「カムカムカサオカ」「RAISE」「Jimoto♡Award」そして昨年の「カブトガニクス」など、数多くのまちづくり事業を展開してまいりました。これらの事業に共通していたのは、会員全員が一丸となり、汗を流し、成功という一つの目標に向かって突き進んだということです。その過程で、会員同士の間には強い信頼関係が生まれ、互いを高め合うかけがえのない仲間となることができました。これは、地域との関係性にも同じことが言えます。私たち青年会議所と地域の方々が共に汗を流し、一つの目標を目指して進むとき、そこには必ず信頼が生まれ、その積み重ねが地域の未来を切り拓く力になると信じています。準備段階から地域の方々と共に知恵を出し合い、力を合わせて取り組む中で見られる参加者の笑顔こそが、私たち青年会議所の最大の原動力です。今年度は、地域の魅力を活かし、笑顔をさらに広げ、参加していただいた方達に「楽しいまち」と思っていただける――そんな“笑顔あふれるまち”を未来へと紡いでまいります。
むすびに
青年会議所の活動は、ただ参加するだけでは意味があり ません。昔、ある先輩がこう教えてくれました。「JCは失 敗できる練習の場である。」と。この言葉の真意は気軽に 挑戦していいということではありません。「全力で挑んだ が失敗した。その結果、多くを学んだ。」という全力の失 敗こそが、大きな学びになるという意味です。だからこそ、 青年会議所で活動する以上、全力で挑むことが大前提です。 そして挑むべき相手は、他でもない己自身です。己とどこ まで本気で向き合えるか、どこまで一生懸命になれるか。 その魂の量が自身の成長に直結し、仲間からの信頼へと繋 がります。本気で挑戦する姿勢は、やがて私たちを支えて くれている家庭や職場にも伝わります。そこで得た学び、 経験、そして成長は、必ず恩返しとして還元しなければな りません。青年会議所での成功も失敗も、すべてが私たち を鍛える財産です。人にも自分にも誠実であり続けること。 リーダーとして賢明な判断を下すこと。決めたことは徹底 的にやり抜く。仲間と共に己の可能性を信じ、熱い魂を燃 やし、闘い抜いてまいります。 本気でやらなきゃ意味がない――燃やせ、闘魂。

